加寿施京子
Kyoko KAZUSE
意学環境研究所 創立者
東京都世田谷区に生まれ、2男児の母。小学2年生の時に菌類に興味を持って以来、十数年に渡ってキノコ類、納豆菌、乳酸菌、酵母菌、人間の体内細菌など、さまざまな菌類の研究を行い、「人間の体を正常に動かすには、たくさんの菌類による助けが必要」との見解に至る。(「人類は菌類」「人類の菌未来」)
それらの理論と運動法を組み合わせて、1982年には「アンシェイプアップ法教室」を開設。その後、わずか1年で13か所を運営するようになる。
翌83年、長男が小学6年生の時にいじめが原因で脳内出血を起こし、脳の4分の1を切除。医者からは「3~4日の命」と言われるほど重篤な植物状態となる。
以後、健常児として生存する希望のない息子のため、これまで以上に「生と脳」の研究を始める。医学書を読むだけでなく、さまざまな研究者に会って話を聞きながら考えたことを実践するうちに、植物状態だった息子の意識がよみがえる。
さらに、名前だけ在籍していた中学校で3年の担任教師との出会いにより、クラスの生徒たちの介護を受けながら学校生活を送れるようになり、長男は片言だけだがしゃべれるまでに回復する。
1990年、これらの一連の出来事とそれまでの研究を元に、運営していた教室を「体能力研究所」に改め、“人間が健康で幸福に生きていくにはどのような心と体のケアが必要か”をさらに研究し始める。
そして、自らの息子のような難病を抱える家族やいじめに遭っている親子の相談カウンセリングなども行いながら、学校からの講演依頼も増えるようになる。
さらに、息子の体力・脳力回復に必要な栄養素にたどり着いたことから、サプリメント会社との共同研究による商品開発が実現。「パイロットブレインPS度量」販売のために2000年に小笠原昌弘とともに株式会社意学環境研究所を吉祥寺に設立する。
つらい難病やいじめを経験して訪れる相談者の気持ちを、ディズニーランドのような夢の世界へいざない、心を元気にして帰ってもらえるようにと、元美術館だった建物を使用している。
さらに、相談者たちをサポートするスタッフも、ディズニーランドスタッフのように訪問者を幸せな気分にさせることを目指して、育成を始める。また、ここでは、引きこもりなどで社会に馴染めない子どもたちのリハビリの場として再教育も行っている。
また、記憶を留めておくことができない長男が、24時間体制の介護と年々歳を取る母の顔を認知できなくなったことをきっかけに、女性の肌を若々しく保つサプリメント及び化粧品も開発。
23年間の自宅・自力での介護を続けるが2006年3月長男が他界する。その年に、油絵を描き始める。その絵画はエネルギーアートとして全国へそしてヨーロッパへ多くの方々の手に渡り高い評価を受けている。
2012年、東北大震災で被災した岩手県陸前高田の高田病院と、宮城県の女川病院へ、NPO法人ヘルプの喜び運動協会を通じて絵画を寄贈させていただく。現地から大きな反響が寄せられている。
2015年8月19日から東京日本橋三越本店にて加寿施京子油絵展が開催される。
リーディング・アドバイザーとして経営・健康・教育等生活全般にわたる全国からの相談の依頼、そして講演活動は30年以上続いている。